着実な治療の道筋

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急がば回れの治療

うつ病は生涯罹患率が比較的高く、ありふれた精神疾患として社会的にも認知されるようになってきました。しかし、その治療方法については、まだまだ啓発が進んでいません。自宅に引きこもったまま無気力な状態が長期化してしまっている患者もたくさんいます。患者本人に病気であるという自覚がない場合も少なくありませんが、なんとか自宅で治そうとか、世間体があるから病院へは行きたくないとかいうケースが数多くあります。また、患者本人に加え、家族や周囲の人達もうつ病を軽く考え、病院に行くことや入院することを大げさだと考えてしまうこともあります。しかし軽く考えるのは大変危険です。患者が時に重大な事故を起こして思わぬ事態につながることがあります。そのことを念頭に置きながら、うつ病について考えることが必要です。うつ病に罹患したことが疑われる場合、できるだけ早く病院に行き、必要な場合は躊躇なく入院する必要があります。一度生活環境を改め、専門医の下で治療に専念することが回復への着実な第一歩となります。入院は患者本人にとっては、一時的避難という意味があります。人との接触や周囲からの様々な刺激から守られ、患者本人はとても落ち着き安らぐことができます。入院は大それた回り道のように思えるかもしれませんが、実は一番回復に早く到ることができる治療方法です。うつ病は、回復まで時間がかかり、回復した後も繰り返し発症することが多い慢性疾患です。重篤な症状に陥った場合は、入院して腰を落ち着けて徹底的に治療に取り組むことが必要になります。そして、症状が回復し退院した後も、通院と服薬を通じ、病院と関わりを持ち続けることで、健康状態の維持、再発防止につなげられます。うつ病で入院するには、まずは自分にあった病院を選ぶことが大切です。可能であれば事前に調べておくと良いです。入院先としては、精神病院が一般的ですが、総合病院の精神科に入院する等、様々なケースがあります。それぞれの病院の特性や、治療方針、看護体制をよく調べておくことが有効です。一口に精神病院といっても、急性期向けのものから、慢性型に対応した長期の受け入れ体制が整っているものまで様々です。うつ病は繰り返し発生し、かつ慢性化する傾向が強い病気ですから、できれば長期間入院できる病院でじっくりと治療に取り組めることが望ましいといえます。ただし、これは一般論であり、うつ病の症状は個人により様々ですから、状態に応じて的確な入院先を選ぶ必要があります。まずは、ネットでの評判や、いろんな利用者の声を参考にするのが良いでしょう。そして病院の雰囲気や、居心地も大切なポイントになります。病院の環境としては、中長期にわたり安らいだ雰囲気で回復していける態勢が整っていることが望まれます。いわゆる旧来の精神病院のイメージにあるような、冷たい隔離施設のような環境は望ましくありません。またもちろん、主治医やスタッフは、治療において大変重要な役割を果たすことは言うまでもありません。病院は安らぐ生活空間であり、退院後も長期にわたり関わっていく存在となります。退院後、仮に重い症状が再発しても避難場所として心強い存在となるものです。病院は長く付き合っていくことを前提として、病院の特性に加え、通いやすさなども考慮し、よく吟味して選ぶことが必要です。

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